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タグ:印象度:85 ( 55 ) タグの人気記事
2015年 08月 30日
だから仏教は面白い! 【印象度:85】
2014年発表。電子書籍版を読みました。

ミャンマーでの修行経験も持つ若き仏教研究者が、
わかりやすい例示により、仏教の要諦を説明するというもの。
他の入門書では扱うことがないディープな領域まで迫る意欲作だと思います。


とかく仏教に深い関わりを持っていない一般人は
仏教が人間的な道を説いていると考えがちですが、
第一章「仏教はヤバイもの」で、
まずは、その認識をひっくり返すことから始めています。
ゴータマ・ブッダは、およそ人間的な価値観を否定した先に悟りがあると説いていると。

そして、現代人が人間的なものとして価値を置いているものの例として
例えば「愛」を挙げたとしたら、その範囲が広く抽象的になってしまうところですが、
「おっぱい」を挙げることで、とても具体的にわかりやすくなっています。

「おっぱい」は、悟った人から見れば、脂肪の塊以外の何物でもないわけですが、
悟っていない我々は、それに観念的な意味付けを行い、
あまつさえ、それを愛でることさえしてしまいます。困ったものです。 ┐(´ー`)┌

ちなみにゴータマ・ブッダは女性を紹介されたときに、
こんな「糞袋」は足でも触れたくないと、さらりと答えたとのことです。
さすがブッダ(悟った人)だなと思います。
物理的には糞の詰まった袋でしかないのは事実ですから。
普通は思っても口にしないわけですが、
さすが、ブッダ。痺れます。憧れます。

大乗仏教を説明するわかりやすい例として挙げられた、
蝉丸Pから拝借した「大乗仏教同人誌説」は、
楽しみながら読み進めることができました。

後半は仏教用語が加わり、少し観念的になってくるのですが、
「輪廻」「無常」「苦」「無我」の意味や関係も理解できました。

おかげで、人間的な価値観をすべて棄ててまで、
悟りを開こうなどとは露ほども感じなくなりましたが、
仏教に対して更なる興味が湧いてきました。


だから仏教は面白い!前編
by camuson | 2015-08-30 20:43 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2015年 06月 27日
おくのほそ道 【印象度:85】
1702年刊行。

学校の教科書で習ったのは、
序文、雛の家、夢のあと、光堂、蝉の声、最上川くらいだったでしょうか。
今回全文を読むにあたって、旅路の長さからどれだけ長いかと怯んだのですが、
意外と短かったです。特に後半は飛ばしてます。

全文を読んで思ったのは、芭蕉が感動屋さんなこと。
ことあるごとに感涙してます。
俳句は直接的な表現はしないものですが、
地の文はかなり直接的で、涙していることを隠さない感じ。

やはり、教科書で習ったところが圧巻なのには異論がないです。
最上川までの前半は、五月雨と初夏の草いきれのイメージですね。
でも後半の日本海側も落ち着いた雰囲気で見逃せないです。
季節も秋に向かい、前半との趣の違いをより際立たせています。

象潟のくだりで「松島は笑うが如く、象潟は恨むが如し」と表現したのが象徴的で、
前半と後半のコントラスト、およびそのバランスを重視していることが伺えますね。

横溝正史の「獄門島」に出てきた二句も、後半に登場します。
教科書に載ってて知っていれば、
獄門島を二倍楽しめたのになぁと思ってみたり。

今年の初夏から、おくのほそ道を辿る旅(ラン・ウォーク・フォト)を始めたところです。
よろしければ、これまでの紀行記事をご参照ください。

おくのほそ道シリーズ
by camuson | 2015-06-27 20:49 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2015年 06月 18日
薔薇の名前 【印象度:85】
1986年のフランス/イタリア/ドイツ映画。Blu-ray DISCを購入して見ました。

原作を読んでから見ようと思って、
原作を5年以上前に購入していたのですが、
ちょっと読んでる暇が無いので、映画から見ることにしました。

世間から断絶した修道院の禁欲世界。
抑え込むからこそ、その裏側に渦巻き、蠢く欲望。
およそ人間離れした異形の形相の修道士ら。
その中にあっては、ショーン・コネリーが、
思わず頬摺りしたくなる愛玩動物のように可愛く感じられるから不思議。


ディテールが醸し出す雰囲気は最高です。
ただ、フィルムグレインがかなり強いので、
明るい空や、全体的に白い靄がかかるシーンに切り替わったときの
瞬間的広がり感・奥行き感が減じられるのが少し残念な気はします。
修道院内のシーンでは、むしろ画面が落ち着いて良いのでしょうけど。


お話しとしては、大して驚くところもなく、
西洋版の犬神家(犬神家ほどの外連味はなし)という感じでした。

薔薇の名前 The Name of the Rose [Blu-ray]
by camuson | 2015-06-18 23:04 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 15日
天井桟敷の人々 【印象度:85】
1945年のフランス映画。レンタルDVDで見ました。

「天井桟敷」と聞くと、まず寺山修司のアングラ劇団のイメージがあって、
詳しくは知らないのですが、禍々しいイメージがあって、
屋根裏の散歩者的な何か?と連想していたのですが、
調べてみたところ劇場の最後部、最上部のことらしいです。勉強になります。
仏語原題はLes enfants du Paradis(楽園の子供たち)。
天井桟敷関係ないがな。


さて、作品についてです。紛う方なき大作です。

フランス映画に対して、予算と人をふんだんに注ぎ込んだ
大作のイメージをあまり持っていなかったので、驚きました。
しかも、ナチス占領下のフランスですからね。


ある女と、それに関わる4人の男の話で、
軽い恋から重たい愛まで各種取り揃え。
ヒロインは整った美人ではないのですが、
自由奔放で自分の気持ちに正直ながら、
只の足軽女とは言わせない品格を合わせ持っていて、
なかなか魅力的です。

軽薄でキザな役者男が、役者人生を貫いていて格好良かったのと、
恋愛に真摯な無言劇男が、最後こじらせて痛々しかったのと、
本当いろいろだよなぁと感慨にふけることができました。


天井桟敷の人々 [DVD]
by camuson | 2015-05-15 20:14 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 11日
NO 【印象度:85】
2012年のチリ映画。レンタルDVDで見ました。

実話に基づいた話。
ピノチェト軍事独裁政権下の1988年。
国際的圧力から政権信任の国民投票を行うことに。

SI(信任)とNO(不信任)の両陣営に許された選挙活動は、
テレビの深夜枠15分×27日間のみ。

国際世論に向けた茶番、出来レースであることは、
何より、強権政治に馴らされた国民が感じていて、
NOに投票するリスクを負うくらいなら棄権するという風潮。

不信任陣営の幹部は、勝負ははなからあきらめており、
与えられた放送枠を使って、
過去の暴虐の被害を訴えることに固執ぎみ。

そんな中で、不信任陣営に協力を請われたCM屋(主人公)が、
国民を投票所に向かわせるべく、
暗い過去を語るのではなく、
明るい未来を示すイメージ戦略によって、
本気で勝ちに行く。

というような話です。


未来志向といっても、まさにイメージ戦略のみで、
政治的な内容は空っぽなのですが、
そのおかげで、生臭くならずに済んでいて、
絶妙なバランスが保てていると感じました。

主人公イケメンの涙目が印象的。
いい歳してスケボーはどうかと思う。

NO (ノー) [DVD]
by camuson | 2015-05-11 18:28 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 06日
アフガン零年 【印象度:85】
2003年のアフガニスタン/日本/アイルランド/イラン/オランダ映画。
レンタルDVDで見ました。

冒頭。ブルカを着た人たちの群れが逃げ惑う姿と、
お香屋の少年がお香をぶん回しつつ人懐こくつきまとってくる映像で引き込まれました。
ブルカ団が群れになって動くとマジ恐い。蟲的な怖さがあります。

タリバン政権下での女性の不自由を描いた作品です。
内戦で父親を亡くした少女が、女性では稼げないことから、
男装して、なんとかやっていこうとするという話です。

画(え)に語らせていく手法が、
アフガニスタン人監督ながら、
映画をよく知っているなという感じです。
(付録の監督へのインタビューでは、ソ連で映画を勉強したとのこと。
なるほど納得です。)


アフガン零年 [DVD]
by camuson | 2015-04-06 20:19 | 映画 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 01日
人生がときめく片づけの魔法 【印象度:85】
2010年発行。電子書籍を購入しました。

世界的なベストセラーになってると聞いて。

問題を捌いていく切れ味、
一気に読ませる文章のメリハリがすごいです。
幼少の頃からの筋金入りの片付けオタクとのことですが、
一つのことを極めると、ここまで到達するものなのだなと。
凄味というかオーラのようなものを感じました。

ノウハウ本というより、自己啓発本ですね。

人生がときめく片づけの魔法
by camuson | 2015-04-01 20:07 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2015年 03月 18日
哀しみのベラドンナ 【印象度:85】
1973年に劇場公開されたアニメ作品。
購入したアニメラマ3部作のDVDから。

前2作とはうってかわって、
表現のバラツキ、フゾロイがなくなり、
見た目の完成度が格段に向上してます。

前2作の評判がいかばかりかはよくわかりませんが、
ようやく反省したようで、よかったっす。

序盤は巻物のように長い一枚絵の上を
カメラが動いているだけのシーンが多く、
アニメとしてはどうしたものかなとも思うところですが、
一枚絵なので、繊細なタッチ、絵心がそのまま残っていて、
シックで落ち着いた雰囲気です。
そして、いちいちセンスがいいです。

前2作もアーティスティックな表現が部分的に挟み込まれていたものの、
他のパートに上手く溶け込まず、
もったいない結果になっていたのですが、
本作は、作品全体がアーティスティックなので、
官能的な表現も違和感なしです。

静かに過激です。
ノイズが取り払われ、純粋に過激です。

終わり方が、安易に感じられて、残念でした。
アニメはアニメとして終わらせて欲しいです。


虫プロ・アニメラマDVD 千夜一夜物語/クレオパトラ/哀しみのベラドンナ
by camuson | 2015-03-18 20:02 | アニメ | Trackback | Comments(0)
2014年 09月 28日
変身 【印象度:85】
1915年発表の中編小説。電子書籍で読みました。
たぶん高校生以来、四半世紀ぶりの再読です。

朝起きたら巨大な毒虫(たぶん芋虫みたいなものと思われます)
に変身していた青年の話。
どこかにぶつけたり、狭いところを無理矢理通ったりすると、
体表が傷つき、おツユが流れ出してしまうという、
ヤワな体の記憶は鮮明なのですが、
どんな終わり方だったかは忘れました。

で、読み出すと面白くて、グイグイ一気に読んでしまいました。

青年の名前はグレゴール・ザムザ。
いかにも芋虫っぽい名前ですよね。
ザムザはちょっと、ざざ虫っぽい響きがあり、そっち系の可能性もありそうです。

非日常的な超常現象に見舞われた主人公を通して、
慎ましい日常を愛おしく感じるとともに、
慎ましい日常が染みついてしまった芋虫そのものも、
悲しくも面白く、愛おしさを感じます。

終わり方は、随分とあっけなく、
オチらしいオチがなく印象に残らなかったので、
すぐに忘れると思います。というかもう忘れかけています。


当作品の国籍について
(参考記事:本ブログにおける作品の国籍について ~カフカの「変身」の国籍は?~)


変身
by camuson | 2014-09-28 19:40 | 書籍 | Trackback | Comments(0)
2014年 08月 22日
りら荘事件 【印象度:85】
1956年9月~1957年12月にかけて『探偵実話』に連載された推理小説。
講談社文庫電子書籍版を読みました。


横溝正史の作品を読んだときにも感じたのですが、
作品途中でしばしば、「後にあんな事になるとは知るよしもなかった」的な
作者によるナレーションが入り、
現在進行形の作品世界への没入が阻害されて、興ざめしてしまうところがあるのですが、
この一因に、書き下ろしではなく雑誌連載作品だったからというのがあることに、
このたび初めて気付いた次第です。

漫画雑誌によくある枠外に書かれる、読者の次号への興味を引きつける煽りの予告を、
作者自らが地の文に入れ込んでしまう現象と考えることができます。
売れてなんぼの世界なので致し方なく、
当時の推理小説の認知度・定着度や、雑誌の読者層なども
作品の表現に影響を及ぼしていると考えられます。

上記のように雑誌連載作品故の悪弊もありますが、良いところもあります。
中だるみすることなく、順次テンポよく7人もの人間が死んでしまうことです。
次の展開が楽しみ過ぎて、推理の糸口が示唆されているのですが、
推理することなどどうでもよくなり、ページをめくる手が加速し一気読みしてしまいました。

パズラーとしての出来は良いので、
連載作品のように、読者に強制的に考える時間が与えられない以上、
作者からの挑戦状を挟んだ方が良かったかも知れませんね。

芸術大学の大学生男女7人のドタバタ喜劇と、
殺人悲劇を融合させたセンスがすごく好きです。
尻リリスにチンチクリンのプンプクリンと言われて激高する安孫子宏、好きです。


終盤にちょろっと出てきて事件を解決した、
素人探偵の星影竜三が以降シリーズ化しているようですが・・・

個人的には中盤に登場する探偵二条義房の方が、
おフランス語を使いまくり、イヤミなキャラが立っていて面白いと思います。
そのキャラに反して、
ヒントを暗示しつつ風のように颯爽と通り過ぎていくところなど大好きです。
彼を常に同じような探偵役にしてシリーズ化すれば良かったのにと、
割と本気で思っています(笑)


(自分用メモ)
予告ナレーションにより殺されると思っていた人が最後まで殺されなかったので、
どうしたものかと読み直してみたら、誤読していた。
“彼女”が殺されると予告されるが、話題の女性は2人いるにもかかわらず、
また犯人を確信していないにもかかわらず、なぜか一方に決めつけて読んでいた。
今後このような誤読がないように注意したい。
後から考えると作者によるジャブ的なミスディレクションなのだが、
作者の意図と違った読み方をしてしまったようだ。


りら荘事件 (講談社文庫)
by camuson | 2014-08-22 22:04 | 書籍 | Trackback | Comments(0)