1978年の日本映画。レンタルDVDで見ました。
たまたまUFOに出逢って、光線を浴びてしまうと、
どういう訳だか、血の色が青くなってしまう
という設定のSF作品です。
血液中の鉄成分が銅成分に置き換わると青くなるそうで、
イカ、タコ、エビ、カニの血液はこのタイプだそうです。
このような設定下で、
UFOの謎に遡及することはまったくせずに、
ただひたすら、人間社会におけるリアクションを描いていきます。
異質な者に対する恐怖心が隔離、排除、殲滅を招くという内容で、
短絡的で、バカっぽい大筋なのですが、
錚々たる役者を集めて、大真面目にやっていて、
ディテール部分には丁寧にユーモアが込められているので、
なかなか笑えて、そこそこ飽きません。
特に仲代達也が海外で聞き込みをするところの、
外国人達の全体的ににやけたリアクションは面白かったです。
青い血の設定自体は、非常に鮮烈で強烈なものです。
後の作品「
エヴァンゲリオン」や「
ラーゼフォン」では、
明らかにそれとわかる形で設定を引き継ぎ、
作品としてそれなりに昇華していますので、
優秀な後続作品を導いたという意味で、
評価したいですね。
ブルークリスマス [DVD]